1年10カ月ぶりに開く 市長記者懇 ワクチン、南極派遣応募など
工藤市長は29日、記者懇談会を開き、9月20日から順次開始する新型コロナウイルスの秋接種、次の南極地域観測隊へ市職員を候補者として10年以上ぶりに選定することなど明らかにした。
コロナ禍で21年10月以来、1年10カ月ぶりに開かれた記者懇談会で、秋のワクチン接種に関し国が9月20日から始めるのに当たって稚内市も同様に準備しているとし、今回の接種は▽3回目までの接種を終えた生後6ヶ月~4歳までの乳幼児▽2回目までの接種を終えた5歳以上が対象となり、費用はかからない。使用するワクチンはオミクロンXBB系株に対応したワクチンになることなどを説明した。
接種場所は生後6ヶ月~11歳までが市立稚内病院小児科、12歳以上は集団接種が保健福祉センター、個別接種はクリニック森の風、わっかない耳鼻咽喉科、クリニック「はぐ」の3カ所。65歳以上の高齢者には9月上旬に接種券を郵送し、順次対象者に送る。
お盆などで人の動きが活発化したことでコロナ感染者が増えていることを踏まえ工藤市長は「重傷化リスクの高い65歳以上の方、基礎疾患を持っている方は引き続きワクチン接種をお願いしたい。若い世代の方も積極的な接種を検討して頂きたい」などと語った。
南極・北極を研究する機関「国立極地研究所」が今年で創立50周年を迎え、9月29日ある記念式典に出席することや稚内市と極地研が今年2月に包括協定を結んだことを踏まえ再来年11月の第67次南極地域観測隊に稚内市から第52次で南極に行った市川正和人事厚生課長以来、15年ぶり3人目の派遣を目指し職員を候補者として応募することを明らかにした。「競争相手はいっぱいおり、厳しい中ではありますが、若い職員が南極を目指してほしい」と語った。
福島第一原発の処理水をめぐり中国の輸出禁止については「国の動きを注視していきたい」と述べていた。