時の話題 「栗山ノート」
今年3月、WBCで日本チームを優勝に導いた栗山英機監督の「栗山ノート」を題材にしたNHKテレビで、栗山さんは「判断を遅れない」「誰にも遠慮あってはいけない」など最終的に米国をやっつけるために自ら実践することを書き連ねていた。
彼は「非情さと理詰め」という似つかわしくない言葉もノートに書き述べている。日ハムの監督時代には回の早いうちからバントを多用し、ジャイアンツV9時代の川上監督よろしくつまらない戦術をする人と評価してなかったが、バント後にはO(王)N(長嶋)が控え華やかだった巨人軍と比べ日ハムは小粒な選手が多く致し方なかったのだなと同情申し上げる。
現役時代(ヤクルト)短く評論家を経たのち日ハムに入った栗山さんは監督歴10年に及び、18年には今大リーグで大活躍する大谷翔平の大車輪の活躍で、確か10ゲーム以上あったソフトバンクに競り勝ち日本シリーズ制するも彼を評価する言葉は「つまらない野球」
その栗山さんにWBC(ワールドベースボールクラシック)の日本代表チーム監督という白羽の矢が立った時「日本は勝てない」と予想したが、大谷、ダルビッシュら子飼いの活躍もあり、あれよあれよという間に優勝してしまった。
その要因を栗山はさんは「勝つために逆算してスケジュールを立てていった」と述べダルビッシュの参戦も大きかったと説明していた。野村や広岡のようにデータ野球に固執する訳でなく選手をマジックに誘うように勝利してしまう。往年の三原修を髣髴させた。