水揚げ振るわず10数箱 礼文沖 イカ釣り漁船「第27勝宝丸」

 今季1番乗りで稚内港に入港していた八雲町のイカ釣り漁船「第27勝宝丸」が28日朝、発泡10数箱を水揚げした。荷揚げ作業を終えた船長は「マグロの群れがイカを食べ、漁にならない」と嘆いていた。
 今月1日から所用のため稚内港入りしていた勝宝丸は暫くの間、稚内漁協市場前の第2副港で停泊していたが、お盆明けの先週から礼文沖などで操業し発泡10箱ほど初水揚げした。
 27日は僅か3箱だけで、漁3日目の28日も10数箱と水揚げは振るわなかった。燃料代も高騰し最低でも30箱以上は水揚げがないと採算は合わないとした船長は「イカの群れも少ないが、それ以上にマグロにイカが食べら漁にならない。今年の漁はこれからどうなるか分からない」と漁の先行きを不安視していた。