天北堆

 18日間に亘った高校野球大会が終わった。決勝戦は2連覇を狙った仙台育英と慶応が対戦。堆子の予想は外れ慶応が107年振りに凱歌を挙げた。世紀を跨る優勝は育英の青年監督(40)の敗戦の弁に凝縮されており野球の素晴らしさを改めて教えてくれた◆高校野球の真骨頂は勝っても負けても球児の白球を追う直向きさであろう。決勝戦の両校だけでなくどの球児も懸命に打ち走り守った。実力を出し切れなかった選手もいただろうが、この舞台がすべてではない。人生の檜舞台はこれから待っている。