御霊937柱の冥福祈る 海難者慰霊祭 福祉センターで60人出席し
稚内海難者慰霊祭が4日、福祉センターで執り行われ、参列した関係者60人余りが937柱の御霊に敬けんな祈りを捧げた。
降雨のため稚内霊園から会場を福祉センターに変更して執り行われ、実行委員長の岡田稚内漁協組合長が「稚内の発展は沿岸、沖合いと北の厳しい海を職場としながら活躍された先人たちの汗と努力の結晶であります。今年の海難事故者は関係各位の事故防止により、この場で報告するに至りませんでした。今後とも痛ましい犠牲者を出さぬよう一層の努力を尽くすことを誓います」と祭文を読み上げ工藤市長(読・川野副市長)が「悲しい海難を再び繰り返さぬよう最善の努力を続けます」、風無稚内機船漁協組合長が「水産の街を守るため幾多の困難があっても打開していくことが、あなた方への最大の供養です」と追悼の言葉を述べた。
稚内仏教会の僧侶が敬白文を読み上げ読経する中、参列者は次々と焼香し御霊の冥福を祈っていた。