天北堆

 期待にそぐわぬ札響の演奏会だった。24例目と後方の席だったこともあり指揮したエリアス氏(ミュンヘン生まれ)が30代に見えタクトを振る様々も若々しく団員も引っ張られるようにベートーヴェンの交響曲第2番など演奏した◆38回目にもなると聴衆もクラシック発表のエチケットをわきまえ拍手の機会も違えず、指揮者らへの花束を贈呈した中学生の様子に幾ばくかの優しさこもった笑いもあり、毎回そうだがスキルの卓越性ばかりでない何かを残してくれた演奏会であった。ナマに勝るものなしと思った。

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