時の話題 「北門神社例大祭」

 北門神社例大祭が4日の宵宮祭から幕開けする。コロナ禍中、20、21年と中止され昨年は市中の神輿渡御は行われず露店は一方通行だったが今年は神輿は通常どおり行われ、露店は沿道に160店軒を連ねることになった。
 神社祭は大人はさておき子ども達が楽しみにしており露店が道路両側に出店するので昨年より10店ほど多いそうだ。飲食を中心にした店構えとなろうが大いに楽しめばいい。筆者が子ども時代だった頃は、ガマの油を売る大道芸、お化け屋敷、バイクの曲芸に驚き、当時あった洋画を上映する映画館(日本劇場と言い今のパチンコ店の所にあった)で「007」など、お祭りゆえに稚内でも封切された映画に胸躍らせたものだった。
 時代の流れだろうが近頃のお祭りにはそのような醍醐味が消え失せ、香具師の人達との遣り取りもなくなり往時を知るだけに寂しさはある。
 と言っても子ども達にとっては一年で一番楽しみにしている催しで筆者の孫は妻と小遣いの交渉をしている。
 ただ残念なのは町内会単位のこども神輿が少子化が直撃し実施しない所もあるそう。祭り好きの大人が減っているのも一因だそうでこの先を見据えると心配ではある。
 神輿の担ぎ手も香具師も高齢化し開催継続を危ぶむ声もあるものの30、40代の方々には自分の子ども時代を振り返り子ども達の思い出作りに協力してもらえればと願っている。
 子どもも大人も祭りを目一杯楽しみ憂さがあるなら晴らし、あと半年になった今年後半の糧にするような祭りになれば御の字だ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です