離島観光がコロナ禍前に回復へ ツアー客で大混雑

利尻から到着しバスに乗り込むツアー客

 新型コロナウイルスの取り扱いがインフルエンザなどと同じ5類に引き下げられたこともあって、離島観光はコロナ禍前に回復しつつある。
 2020年2月、北海道で緊急事態宣言が発出されたことを始まりに、感染が広がり外出の自粛要請などの行動が制限されたことで利礼航路の利用客は激減。制限がなく道の旅行支援策があった昨年度はコロナ禍前の6割ほどまで回復した。
 今年は観光繁忙期を迎えた6月に入ってからは、連日のようにツアー客や個人客が訪れている。
 28日午前10時5分、ハートランドフェリー稚内支店のターミナルは離島から稚内に戻ったJTBや阪急交通社のツアー客や個人客、新たに礼文に向かうツアー客で混雑。一通り稚内や離島観光を満喫したツアー客は待機していたバスに乗り込んでいた。
 ツアー添乗員からは「未だコロナの影響を引きずり二の足を踏む常連さんもいますが、新規のお客さんが増え少しずつ回復してきている」、別の添乗員は「昨年よりは確実に増え、コロナ禍前に戻りつつある」と声も様々あるようだ。
 ハートランドフェリー稚内支店の倉悠介営業部課長によると、今年4〜6月までの旅客は前年と比べ2〜3割ほど増えているとし「まだ完全に回復したとは言えませんが、前年より利用客は多くなる見込みです。夏にかけて良いペースで予約も入っているので期待したい」と話していた。

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