エゾタンポポの生育調査で逐年減少の傾向に 西洋もの増えシカ食害も影響
利尻礼文サロベツ国立公園パークボランティア稚内部会は28日、坂の下の草地で在来種エゾタンポポの生育調査を行った。
近年、公園や牧草地などで目にするタンポポの多くはヨーロッパ原産の西洋タンポポで、希少なものになりつつあるエゾタンポポを調べるためパークボランティア部会の自主事業として4年ぶりに行った生育調査には会員はじめ環境省稚内自然保護官事務所の職員ら10人余りが参加した。
エゾタンポポは過去同じ場所で2017年62本、18年35本、19年16本を確認したが、今回は2時間余りの調査で開花したのを2本、蕾の状態のものを10本余りを見付けた。
参加した会員は「西洋タンポポの生育状況が拡大していることに加え、シカに食べられている影響でエゾタンポポが減少しているので守っていけるよう活動していきたい」と話していた。