時の話題 「選挙終わって」
知事選、道議選の統一地方選1次ラウンドが終わった。鈴木知事の相手候補に121万票もの差をつけた圧勝には少々驚いたが、片田舎の稚内に暮らす筆者など判らぬほど札幌辺りでは評価されていたということか。2期目は強いからね。
稚内市区道議選も6選めざした吉田道議の相手は女性候補だったが、前回16年前(2007年)の投票率から20㌽も落ちたことから吉田さんの獲得票は1万票を下回った。建部さんも5000票に至らず、投票率から推測するに元々、選挙に無関心な〝浮動票〟を取り込めなかったことになろうか。
今回の選挙で痛切に感じたことがある。それは官庁など労組の退潮である。吉田正人さんの父君政一氏も連続8期に亘って道議の椅子を死守したが、相手方(社会党)との戦いは壮絶であった。平成7年の小川文三氏との選挙では1万3891票に対し1万1240票まで詰め寄られ、その後、補欠選挙で岡谷繁勝氏が正人氏との弔い戦を制し2年後の本選挙では正人氏が雪辱した。
一部で吉田候補が強く16年ぶりといえど投票率が下落したとの報道あるも、分析するに労組ばかりでなく無関心派の退潮もあろう。
6選果たした吉田氏は自民党道連(現在副会長)ばかりでなく道議会で最も後ろの席に座る重鎮となり益々言動が北海道政を動かすことになろう。筆者は常々、吉田候補に対し「次の稚内市長に」と申し添えているが、当人は「稚内には道政、そして武部衆議とタッグを組む国政で恩返ししたい」と話しており翻意は難しかろう。