時の話題 「旧態依然でなく」

 だいたいが風が強い街だが、昨日の身体が飛ばされるような豪風にはちと怖気付いた。冬のホワイトアウトも半端でないとはいいながら巨大地震でも起きない限り自然の脅威に成す術無しとまでには至らない。
 自然の営みより恐いのは人間が主役になる経済とか福祉とか生活する上で欠かせないものであり、それを導くのが政治で、今、地方のリーダーを選ぶ戦いが全国各地で行われている。北海道では知事選と道議選が真っ只中で投開票は今度の日曜日(9日)。そして稚内市長選、市議選(16日告示・23日投開票)があり向こう4年間の舵取り役、船頭役が決まる。
 稚内での戦いに的を絞ると道議選、市長選は一騎打ちとなり戦況としては現職優位は否めないものの、相手候補も眥を決し挑んでくる訳であり、現職の実績と安定感を超越した投票行動に出る有権者がおり、現下のSNSで大小の話題が飛び交う空中戦においてはビックリするような結果だって有り得る。だけに候補陣営は旧態依然の戦術でなく時代に即した選挙戦が求められよう。
 無投票かとの予想から一転し20人以上が立候補することになった市議選は4日現在で現職14人、元職1人、新人8人の23人(定数18)の立候補が濃厚で激選必至の様相にある。
 これだけ乱立するとしたら新人だけでなく現職も何人か落選することも有り得よう。
 親戚や友人、職域など従来の支持者に加えいわゆる〝無関心派〟の心を捉える見識にのっとった弁舌をいかに発揮できるか。要は中味である。

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