稚内市が国立極地研究所と全国自治体として2番目の協定締結 

協定書を手にする中村極地研究所長と工藤市長

 稚内市と南極や北極で科学的な研究や観測を行う研究機関「国立極地研究所」(東京)が、学術研究に係わる成果の提供や人材派遣などに関する包括連携協定を交わした。
 稚内市は、第1~6次南極地域観測隊で活躍した樺太犬の訓練地として観測事業に関わり、第46次隊(2004年~2006年)、第52次(2010年~2012年)の南極観測隊員として市職員2人を派遣。2011年には青少年科学館が極地研と科学館連携協定を結ぶなど南極に関わる交流を60年以上続けている。
 全国の自治体として包括連携協定を締結したのは秋田県にかほ市に続き2番目となった。
 14日午後、市長会議室で行われた締結式で工藤市長は「夏の南極祭りなど稚内は南極と切っても切れない町。市民にとっても誇りであり、協定を機に活動の輪を広げていきたい」、極地研の中村卓司所長は「稚内は極地研としても関わりの深い地域であり今回の協定で益々協力と連携が深まることを期待し、近いうちにでも稚内から南極観測越冬隊員を派遣していただきたい」と述べた。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です