ノシャップ寒流水族館 卵産むも雛孵化ならず、高齢化でペンギンが3羽まで減る
ノシャップ寒流水族館で飼育されているフンボルトペンギンが3羽まで減っている。2016年にはつがいのペンギンを旭山動物園から受け入れたものの、無精卵の卵しか産まれず増えないペンギンに職員らが頭を抱えている。
温暖な地域に生息しているフンボルトペンギンは、水族館では夏場はアザラシプールで飼育し、冬場は館内で飼育。冬場になると館内を散歩するイベントがあり、よちよち姿で歩く愛くるしい姿を見るために訪れるファンも多い。数年前まで6羽いたペンギンは高齢化したことなどで3羽まで減り、今は30歳を超えるメスの1羽とつがいの2羽だけになった。
ペンギンの高齢化が進んでいることで、2016年に受け入れたペンギンのつがいは、昨年、一昨年と卵を産みヒナの誕生が期待されたものの、検査の結果、無精卵でヒナが孵ることはなかった。
職員によると、ペンギンのつがいは仲睦まじい様子で殆ど一緒に行動しているが、夏冬で飼育場所が変わってしまうなど、環境の変化に対応できてないのかもしれないとし「夏場はアザラシと同じ飼育場所にいることからヒナが孵るのは難しいかもしれないが、年齢的にはまだ卵を産む可能性があるので見守りたい」と話していた。
同館ではペンギンを譲り受けるため、国内にいるペンギンの血統を管理する団体に要望しているが、今のところは新しいペンギンが来る見通しは立っていない。 (寺本享平)