市議会民文委 私立稚内病院混雑解消へ向け質疑、院内クラスターの報告も

 市議会民生文教常任委員会が27日、市正庁で開かれ、調査5事項の質疑が交わされ、4項目の報告があった。
 最初の市立稚内病院窓口の混雑改善については市病の中村医事課長から「現状の一日平均し742人訪れる中週前半の月・火曜には900人を数え混雑することから昨年10月14日から会計前に処方箋を渡すようにし緩和に努めているが、コロナ禍に加えインフルエンザでの来院者が多く混雑している」と説明。これに対し相内玲子議員(志政会)は「混雑は全然解消されていない。精算窓口に長蛇の列を作り並ぶ市民に職員からの言葉掛けなどなく、まるで傍観者のよう。トイレに行きたくても列から離れられないとこぼす市民もおり、他の病院を視察するとか第三者の力を借りて改善すべきではないのか」と述べると共に、東京から来たという女性の話「混雑する様子を見て〝稚内の名物〟なのか。異常だ」を紹介し「それだから稚内を出て行くという稚内市民も少なくないのです」と詰め寄ると手塚事務局長は「混雑緩和に向け(一歩踏み込んだ)具体的対策も鋭意準備中で、我々も視点を変え取り組むよう努めたい」と答弁していた。
 松本勝利議員(仁政友会)は混雑解消策として「精算時に番号を渡し、長蛇の列をつくるなど混雑を解消するようにしたらいかがか」と要望した。
 続いて市病の院内クラスターについて寺下庶務課長から報告があった。昨年11月12日から数度のクラスターがあり入院患者46人、医療従事者など職員29人が感染。入院者の内訳は無症状29人、軽症16人重症が1人だった。
 入院や手術の禁止、診療縮小など対策を講じた結果、12月30日には終息し稚内保健所は年明け早々1月5日に終息宣言するも、新年になり新たなクラスター(12人感染)が発生し、28日には終息との判断を下されることになるでしょうとも述べた。
 中学校部活動の地域移行と今後については中村公博議員(市民クラブ)が学校→地域への指導移行、教員の働き方改革などの観点から質し、山川学校教育課長が答弁するという遣り取りが暫く続いた。
 その後、第3次稚内市食育推進計画案、道交法改正に伴う自転車乗車時のヘルメット着用、ごみ排出量削減に向けた取組み、合葬墓の運用、新型コロナウイルスワクチン接種状況、国民健康保険税について審議した。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です