時の話題 「三者委の見解」

 昨年5月、潮見が丘小であった当時小学1年生男子へのいじめ問題で、市教委は有識者からなる第三者委員会を設け審議。その審議結果が26日発表され「重大事態に当たらず」との見解に至った。
 第三者委員会の但田勝義委員長(育英館大学教授)は「いじめがあった時の初動対応が学校(潮見小)として出来ていなかった。学校側が上手く調整できないことに問題があった」としたが、果たしてその通りなのか。疑問に思っている。
 子ども、それも学校に入学したばっかりの1年生は未だ々々未熟であり他人のちょっとした〝違い〟など感じちょっかいを出すのはある意味自然であり、今回の問題は第三者委員会の指摘どおり学校側の初動対応の拙さもあったろうが、当時者同士のことから親御さんが係わり事を大きくしてしまったのではあるまいか。
 側聞では、いじめられたとされる親御さんがいじめた児童の親に対し「土下座しろ」など理不尽な事を要求した結果、エスカレートしてしまったのではないのかと考察する。
 人間はちょっとした感情の軌みから大事になることが間々あり、今回はその典型例ではないのか。
 三者委は学校の対応を問題視したが、学校を管理・指導する立場の市教委の対処には本紙の記事を読む限り触れておらず片手落ちであろう。
 旭川でのいじめでの自死事件はじめ、この種の問題で何らかの結論を出そうというのは無理がある。教育の難しさとも言えよう。
 救いといえば、いじめられ転校した児童が元気だということか。

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