市長、出馬明言せず 市議会 今はコロナ対策を優先
市議会は6日、一般質問が行われ、吉田孝史議員(自由クラブ)の次期市長選への対処の質問に対し、工藤市長は「第8波による感染拡大のコロナ対策を今は優先し、市民生活や事業環境を守るため全力を尽くしたい」などと4期目出馬への明言を避けた。
3期12年の総括で財政運営や市政運営への質問では、工藤市長は就任以来、行政の各分野で今暮らしている市民に安心や安らぎを届け、将来このまちに暮らす市民が満足できるよう様々な施策、事業に取り組んできたことを強調。財政運営では市長就任時に比べ基金残高は約21億円増加し地方債(借金)残高は約31億円減少した。
3期目に関しては市役所新庁舎や稚内中学校の建設、稚内型奨学金の創設に一定のメドをつけ、再生可能エネルギーの推進にも街の将来を見据えながら精力的に取り組んできたと述べた。
吉田議員から次期出馬への決意を問われた工藤市長は「コロナ禍で失ったこれまでの3年間を振り返ると、今はとにかく残された任期の一日一日を今まで以上に大事にしなければなりません。コロナで苦しんでいる方々の市民生活を守る立場として、今はそれらに関する様々な取り組みを優先させたい」と述べた。
吉田議員の風力発電設備の導入拡大がもたらした効果への質問に市長は温室効果ガスの削減や環境に対する市民意識の向上、地域経済や地域活動など大きな効果をあげ、設備のメンテナンスに伴う新規事業所の開設、地元の学生や地元出身者の新規雇用が生まれていると答えた。