時の話題 「永年企業」
稚内商工会議所は22日、サフィールホテル稚内で今年創業100年を迎えた相沢食料百貨店、山一山本商店を表彰した。
これまでも数多くの企業が100年を迎え表彰されてきたが、永く続けてこられたのは創業者の計り知れない苦労と努力、それを継承した代々の社長の伝統を守りながらも時代に即した経営戦略の賜であろう。
国内企業の平均寿命は約30年というデータがある一方、世界に目を向けると創業200年以上の企業が約5600社あるが、半数の約3100社が日本にある。しかも、世界に12社しかない創業千年を超える企業のうち9社が日本国内にあるというから驚きである。
その国内最古の企業は、578年創業。これは飛鳥時代で聖徳太子が四天王寺を建てる際に招いた宮大工、金剛重光によって創業された金剛組である。
現在は大手企業のグループ会社となっているが、宮大工の技術を継承し創業1400年超は世界最古の会社と認定されており、第1位から6位まで日本企業が占め第7位に803年創業のオーストリアのレストランがランクインする。
885年創業、世界ランク第9位京都の仏具製造の田中伊雅仏具店のカタログ、Webサイトは3Dメガネで見ると仏具が飛び出し細部まで分かりやすいと好評だ。
弊社は72年となる今年、カラー印刷機を導入し見やすい紙面作りに努める一方、社会の木鐸として公正中立な立場で事実を掘り起こす新聞の役割を継承している。創業するのも大変だが継承も劣らず大変である。