宵宮祭で幕開け 北門神社例大祭 御輿も修繕され明日渡御

露店でフランクフルトを買う子供たち

修復終え明日お披露目される御輿

 4日の宵宮祭から北門神社例大祭で、3年ぶりに露店が軒を連ねる中央アーケード街では祭りを待ち侘びた市民らで活気付いている。
 露店は店同士の間隔を開け、一方通行にするなど感染防止対策を講じ、コロナ禍前のような200軒以上には届かないものの午前中、駒割りの受付を終えた160軒ほどの露店商が出店準備をしていた。
 正午前、露店には早くも家族連れの姿が散見され市田晴翔君(2つ)、美玲ちゃん(3カ月)を伴ってきた母の麻友香さん(30)は「子どもが楽しみにしていました。久しぶりのお祭りは最高ですね」と話していた。
 3年ぶりに出店した露店商の女性は、この2年間、イベントが少なくパートなど別の仕事で凌いできたが大変だったとし「道内でお祭りが復活したのは8割ほど。規制などもあり厳しいですがやっと出店できました」、別の露店商の男性は「以前より出店数が少なく寂しく思うところもあるが、出店できるだけでもありがたい」と安堵していた。
 神社には2日午後、修復作業を終え5日の北門神社例大祭の本祭りで担がれる御輿が到着し、山本宮司は「本祭りで漸く御披露目できる。街の発展に向け大切に使用していきたい」と話していた。
 北門神社で大正から100年以上に亘り例大祭などで使用してきた御輿は、これまで細かい手直しなどは行ってきたものの、経年劣化により御輿上部の屋根に亀裂が入るなどしていたため昨年10月から埼玉県三郷市の専門業者で修理していた。
 屋根に漆が塗られるなどして新しくなった御輿はトラックで陸送され2日正午過ぎ本殿前に到着。山本宮司らが屋根を組み立て完成した。
 御輿は5日午前11時半から車屋源氏前の市道から神社の石段を稚内青年会議所、稚内商工会議所青年部、自衛隊稚内分屯地の3団体が担いで本殿まで渡御する。

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