3年ぶり6・29合同訓練 消防署 消防団 大火教訓に60人参加

 20年前の中央地区大火を教訓にした稚内消防署と消防団による6・29合同訓練が29日、北防波堤ドームで行われ、参加した消防署員らが万が一の有事に備え本番さながら取り組んだ。
 コロナ禍で一昨年と昨年は中止したため3年ぶりの合同訓練には消防署員や分団員合わせて60人が参加し、消防車8台が出動した。
 29日午前10時、市内の中高層ビルで火災が発生し負傷者が複数いるのを想定し訓練は行われ、応急救護用のエアーテントを設置し、重症度や治療緊急度に応じた負傷者の振り分けを行うトリアージ訓練ほか、火災場所に見立てたドームへ一斉放水した。
 訓練後の閉会式で稚内地区消防事務組合管理者の工藤市長は「様々な災害から市民の生命と財産を守るため消防と地域と密接な関係を持つ消防団の役割は重要で、日頃の活動を心強く思っています」などと挨拶。三輪消防長が「日々の訓練を通じて消防職員、団員と連携を深め市民の安心安全を守っていきたい」と訓示した。

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