時の話題 「長たる者」
政治家も会社の社長も長たる者、言動に気を付けねばならない。
自ら「聞く能力がある」と話す岸田総理。肝心要の事になると菅前総理のよう意味不明とは言わぬも老獪さと相俟って性格もあるのだろう、極めて優柔不断な受け答えをする。国会答弁で野党議員に追及されても言葉は荒げないが、するりと体をかわす。
お公家集団とやゆされる宏池会の領袖として3度目の正直で総理の座を射止めた岸田さん。世界で唯一の被爆国日本の広島出身の政治家であれば核禁止条約への参加を米国の様子を見る日和見でなく毅然とした態度を示すべきであろう。
ただ現下の政党情勢は野党が腑甲斐無い事もあり来る7月の参院選は与党有利のようだが、これまでの歴史から政権選択選挙の衆院選ばかりでなく参院選の敗北が後々の下野に繋がるケースもあるので油断されぬ事だ。
道内、市内に目を落すと来春の統一選に向け鈴木知事は再選を目指すだろうし、過日の小欄で触れたよう工藤市長も十中八九、4選を窺っているだろう。
正直、鈴木知事には物足りなさはあるも対抗馬は︱と問われると恰好な人が思い浮かばない。工藤市長とて同じような状況だ。
僅差で敗れるも長谷川伸一氏のような人材がいればいいのだが、筆者が今の状況を探る時、これはという人物がいない訳でないものの、もう幾らか経験を積む方がよかろうし、稚内市内の情勢から来春は無風の方がよかろうかと思っている。
大震災しかり何か変事がある時、有権者は変化を求めない傾向があること付記する。