時の話題 「燃油高騰」
筆者の記憶だから心もとないが、相当前(20年以上経とうか)ガソリンは1㍑180円と異常に高かった。それに匹敵するような13年ぶりの170円以上の高騰に、コロナ禍で青息吐息の経済に寒中の冷水を浴びせるのは必至な状況だ。
それにしてもよくマジメに上がってきたものだ。ほんの1年前には120~130円位だったが、コロナのパンデミック(世界的感染)が収束の兆しを見せ経済が回復してくるだろうとの予測と平行し右肩上がりに上昇し150円を突破し息つく暇も無くとうとう170円台に。
以前の180円には未だ余裕あるようだが今回はセルフGSでの価格で、フルサービスのGSでは180円どころか190円をも窺おうとの情勢にある。
その情勢とは世界第二位の原油産出国であるロシアのウクライナ軍事行動で、欧米はじめ日本はロシア制裁を自らにも返ってくるブーメラン的対策と知りつつ実行しなければならない所が悩ましい。
平時であれば何とか手を尽くすことも出来ようが、この軍事侵攻が続く限り原油の値上りを止めようがない。
ニューヨークの先物相場で1バレル(159㍑)100㌦どころか120㌦まで上昇しようとしており、過去にない状況といえよう。
日本政府はガソリン上昇に伴い小出しの補助金(1㍑2円とか5円とか)でごまかそうとしたが、年度末も近付き一気に25円まで上げ国民の不満を懐柔しようとしている。が事ここに来てはトリガー条項凍結を解除せざるも得まい。そうすれば恒常的にガソリン税が1㍑25円安くなる。