稚高、大谷高で万感の卒業式に296人

 1日、稚内、大谷両高校で卒業式が行われた。コロナの感染リスクを抑えるため卒業生296人(男116)は出席者を制限するなどした式に臨み、未来への希望と決意を胸に新たな一歩を踏み出した。

 稚高では感染予防のため2部構成で行われ午前10時からの第74回普通科・商業科・衛生看護科の卒業式は、普通科100人(男51)商業科25人(男15)、衛生看護科38人(男3)の163人(男69)のほか、保護者は1人だけ出席し、残りの保護者は別室でモニター画面を通して式の様子を見守った。
 担任教諭から卒業生の名前が呼ばれ、各クラスの代表生徒5人に卒業証書を手渡した蓮見知之校長は「コロナ禍での生活でしたが、希望を失わず現状を素直に受け入れ、乗り越え一歩々々前に進んできました。その経験と成果がこれからの人生を歩む上で揺るぎない基盤となり将来は稚内人として活躍してくれることを期待しています」などと式辞。熊谷智明PTA会長の「これから先の人生は自分で考え自立して前に向かって進んでいくことになります。その時こそ仲間と乗り越えてきた経験を活かし、どんな状況でも夢や希望に向かって突き進んで下さい」との祝辞、生徒会長の天池亮太君の送辞に対し大江亜衣さんが答辞を述べた。
 第29回専攻科看護科の修了式は午後2時半から行われ、修了生38人(女)に修了証書が手渡された。
 午後5時半から行われる定時制卒業式では4年生4人(女)と、3年生で卒業資格を得た2人(男1)の6人が卒業する。
 大谷高の第57回卒業式は、出席者を人数制限するなどコロナ対策を徹底し保護者、来賓ら200人に絞り、いつもより少ない人数で行われた。
 父母らが見守る中、卒業生95人(男47)は吹奏楽部の演奏で入場し、献花などのあと吉田理事長・校長から生徒一人ひとりに卒業証書が授与された。
 吉田校長の「掛け替えのない仲間がいることを忘れず、困難があろうとも投げ出さず一歩々々を大切にし、大谷で学んだ人間力を遺憾なく発揮して下さい」との式辞に続き、工藤市長らが「常に前向きで広い視野を持った社会人になって下さい」などと祝辞を述べたあと、卒業生を代表し岸本悠汰君が答辞を述べた。
 被表彰者次の通り。
 ▽真宗大谷派本山賞 葛西千尋▽校長賞 菅原実菜美、菅原花菜美▽市長賞 古草凌雅▽私中高連会長賞 河合夏知。

稚高の第74回卒業式

大谷高の第57回卒業式

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