8月から文化センターで集団接種 市議会一般質問

 市議会は22日から一般質問に入り、初日は4議員が質問した。
 近藤文恵議員(公明党)の新型コロナウイルスワクチン接種の現状と課題、今後の接種予定、接種の打ち手不足などの質問に、工藤市長はこれまで高齢者1万1000人を対象に、3回に分け予約受付を実施。この間、電話が繋がりにくいなどの状況が生じたことから今月12日から行っている3回目の受付では電話回線を前回の1・5倍の20回線に増設。文化センターに設置した臨時窓口は受付開始を正午からにしたことで早朝から並ぶことを避ける措置を取り、スマホを持参した人にオンライン予約をサポートするなど改善を進めた結果、待ち時間も解消し混乱することなく対応ができたと説明。
 今後の接種予定については、65歳以上の高齢者の接種は遅くとも7月下旬の終了を目指し、7月上旬からは60~64歳の市民、8月上旬からは59歳以下へと順次始めていくとし、今月20日現在で65歳以上の予約率は約9割に達しワクチン接種に対する皆さんの期待が、予想以上に高いとし「接種を進めることが市民一人ひとりの命と健康を守り、地元企業などの経済活動の回復に大きく繋がるという認識で、希望する人には一日でも早く接種を受けて頂けるよう全庁挙げて取り組んでいきます」と述べた。
 打ち手不足に関しては「全国的には集団接種会場で接種を行う医師や看護師が不足している状況だが、稚内市は宗谷医師会など関係者の協力で、必要な医師や看護師を確保できている」とし、7月からは集団接種会場での一日当たりの接種者数を240人から288人に増やし、8月からは会場を保健福祉センターから文化センターに移して実施する予定にあるとした。
 田端かがり議員(自由クラブ)からの再生可能エネルギーを利活用した稚内市の将来像などの質問に、市長は「地域エネルギー会社の設立により、これまで課題となっていた再生可能エネルギーの地域での利用が可能となり、地産電源を活用した電気料金を割り引く産業振興メニューなどによる地域への還元、企業誘致に繋がるサービスなど再生可能エネルギーの利活用を地方創生に繋げていきたい」と述べた。

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