時の話題 「コロナだけでなく」

 稚内商工会議所の5部会合同会議でいみじくも現在、経済界が抱えている課題が浮き彫りになった。コロナはいずれ終息するだろうが、働き手の高齢化、そして人手不足。コロナ禍の前からあった問題だが深刻さを増している。
 不要不急の外出自粛による飲食店への影響を始まりに観光客がめっきり減ったホテルは火の車となり中堅どころが息の根を止められる事態となり、JRも都市間バス、飛行機もさっぱりで減便を余儀される中、政府のGoToトラベルや「どうみん割」によって客足が回復してきたと思いきや危惧された感染が拡大してしまい、北海道は一昨日、コロナの警戒ステージを1から2に引き上げた。札幌での感染者が多数を占めるとはいえ全道規模で集中対策を講じる。
 稚内でも先日、初めて感染者が出ているので市民の警戒意識が高まっており、暫くは自制した生活をしなければならない。
 とはいえど経済活動はして行かなくてはならず、今回、商工会議所の合同部会で出た経営者のコロナ禍にあっても自らの会社を守るため様々な方策を講じてきた一方、そこはかとない不安があるという率直な話には、対策・対応の難しさを改めて知る機会になったのではないか。
 コロナ禍という思わぬ災厄に襲われたが、人口減少が着実に進む当地にあって高齢化と人手不足という恒常的な問題は解決の糸口さえ見えず、U・Iターン、外国人材受け入れと言っても抜本的な解決策にならず、手を拱いていては折角のポテンシャルも減じて行くばかりだ。

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