時の話題 「えらいことに」

 消費税増税後の昨年10~12月の日本の国内総生産(GDP)は年率換算でマイナス6・3%もの減少数値であることが内閣府から公表された。
 個人的には2%の増税なのでさほど影響はないと見ていたが、見事に外れてしまった。
 軽減税率(8%のまま)が適用された食料品以外、衣服、家電品自動車など他の全分野での落ち込みが酷く、キャッシュレス還元など政府の対策はぶっ飛んでしまったという様相を呈している。
 GDPの4割を占める個人消費の著減は政府が予想した以上の結果だったろうし、追討ちをかけたのが暖冬での冬もの衣料や暖房類商品の不調だった。
 9月までの駆け込み需要の反動は見込んでいただろうが、歳末商戦もあり急激な減少は無いものと踏んでいた政府などは驚きの低迷でなかったのか。それに加え1月以降は新型コロナウイルス騒動である。八方塞りの様相だ。
 政治も企業活動も何でもだが、トップがいい加減な事をするとトリクルダウン化し負のスパイラルに陥ることがある。習さん、安倍さん然りである。
 善い事は続かぬが悪い事は連続し起こるものであり、中央集権の共産党一党支配の習さんは兎も角、安倍さんはレームダック化というより来年9月の任期切れを待たずした総理退任が現実化しつつあるよう邪推する。
 それはそれとして1~3月のGDPもかなり下振れする可能性が高い。コロナ禍の終息が長引けば7月末から開催される東京五輪への影響も少なからず出てくるだろう。えらいことになりそうだ。

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