80年の歴史に幕 高井菓子舗 感謝する眞喜一・睦子夫妻

 昭和15年に創業し、地域の菓子店として親しまれた港3、高井菓子舗が今月いっぱいで80年の歴史に幕を閉じる。店主の高井眞喜一さん(80)と妻の睦子さん(77)は「皆さんのお世話になり、有難いの一言に尽きます」と話していた。
 先代の幸一さん(故人)が創業し、20代で跡継ぎとなった眞喜一さんは、睦子さんと二人三脚で店を切り盛りし、港地区に国鉄職員の社宅や宗谷バスの営業所があった頃、週末になると銘菓のイチゴジャムなど挟んだカステラ、自家製の餡が人気の中華饅頭を買い求める人で賑わった。
 世間話をしながらの対面販売が一つの楽しみという2人は「クリスマス、バレンタインなど、行事の季節には家族連れが訪れ、当時は計り売りでお菓子を袋詰めし買っていった光景が懐かしい」と振り返った。
 年の瀬が近付くと正月に欠かす事が出来ないモチの注文が殺到し「近所の人に手伝ってもらいながら夜を通してモチをこしらえ、日中はソリで配達をし忙しい日々を送った。夜中には注文したソバを食べるのが恒例で忘れられない思い出です」と苦労話をしていた。
 跡継ぎがいないことから創業80年の節目で閉店を決めたことに「夫婦そろって元気に店を続けることができたことに喜びを感じ、閉店を惜しんでくれる常連さんや会社の方々にありがとうと言いたい」と感謝していた。

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