時の話題 「観光活性策を」
一年締めくくりの12月には冬のボーナスが支給される。国と道職員にはきょう10日、稚内市では15日に支給されるが、民間会社では20日過ぎになろうか。
稚内の経済状況を肌感覚で分析する中、この数年、いや10数年に及ぶが経済が上向きとの確証が得られない。20年2月以降のコロナ禍が23年5月頃まで続いた後の稚内経済は何処の街もそうであるようにどん底から右肩上がりに回復基調となり元に戻ったかといえば甘いものでなく現実は厳しい。
底の底までいった観光の回復は顕著だったが、コロナ禍での雇い止めにより増えた宿泊客をさばき切れないホテルが続出し観光業全体としては巷間言われるほど回復できなかった。回復軌道に乗ったのは商工会議所青年部稚内大会など全道規模の大会やイベントが開催された今年からか。しかし稚内の施設では収容しきれず、遠く天塩、猿払、挙げ句は名寄まで足を伸ばし投宿したとの話さえ聞こえてきた。
そのような事もあってサフィールホテルの別館建設計画、ドーミーインの新たな進出計画が浮上し、規模は小さいものの、地元資本の潮見2のカプセルホテルも来年のGW開業めざし始動している。
昔、沖底業を経営していた経営者曰く「観光は根無し草のようだ」が今や稚内を支える基幹産業にまで成長したのはいいが、ホテルなど受け入れ側の熟度は高くなく地元資本以外に頼るしかないのが現状か。「夏場は堅調でも冬がね」と新規参入の障壁になっている。市が冬期の税金免除など講じれば少しは状況変わるのかな。

