週末雑感

 けさ社屋近くの民家の落雪光景を見た。遠目だが20㌢位あろうかという屋根雪のほとんど滑り落ちた。予報どおり暖気が入り来週前半までは暖かい空気に覆われるようである。
 気象庁の寒候期予報どおり年内は比較的に温暖な天候に恵まれるようだが、年明けた12月は大雪が降る地域もあり気温も平年並みと冬らしい天候との御託宣だ。年がら年じゅう風が強い稚内だが昨冬はらしくなく穏やかだった。地球温暖化と浅薄なことを言わないが忍び寄って来ているのは確かで孫子の時代には当地とて〝最北〟の看板を下ろさざるを得ない気候風土になるやも知れない。
 そうなると風の強さが弱くなり風力発電適地とばかり林立する風力発電施設にも影響が出てくる。当地の将来像として宗谷丘陵に建つ風車は絶対的なものであるのでユーラスエナジー、地元の会社は風力や風向きなど大気観察をし、これまで通りの風力発電量を確保しなければなるまい。
 第一次産業、観光業など除き稚内の生命線はサハリン交易であったが今は消え失せてしまい風力など再生エネルギー関連業が施工業者や観光客の動線にとっても小さいことでなく今や新しい生命線と化している。数年後には建てられ稼働する期待が膨らむデータセンターもユーラスの成功次第によっては追随する企業が現れるだろうから建設後のメンテナンスなどでの人の動きの活発化も予想されよう。
 若年層流出による人口減が過疎化に拍車を掛けているが、風が強いという地の利を活かしU・Iターンだって夢物語ではない。