時の話題 「まず挨拶から」

 「私が朝、挨拶しても誰も挨拶してくれる人はいません」
 正職員でない市に勤める人に聞いた。幾らか眉に唾を塗らなければならないとは思うが核心においては間違いないようだ。
 筆者は朝の挨拶を出来ない人間をどうゆう理由があろうと信用しない。挨拶をしない方に理由があろうが、朝出社し「おはよう」の一言を発するのは人間として最低限のことであり生まれを疑ってしまう。
 市役所での挨拶に返礼なしには夫々理由があろう。「何故、アルバイトに挨拶しなければならない」とか、「相手が気に入らない」とか様々だろうが、これが市長ら幹部・上司になるとコロッと変わり返礼どころか、上司の姿を見た途端、大きな声で挨拶する職員がいる。
 社会生活、いや家庭生活を営む上では「おはよう」など挨拶は欠かせず、なおざりになっているとしたら組織としての結束力は減じてしまう。それが稚内を支える市役所で茶飯事だとしたならばだ、由々しき事態である。
 筆者が聞いた話は一部の部署での事であろうと思うものの、良識が疑われる。
 挨拶だけでなく、職員間のいじめもあるやに聞く。たがが外れたような人の心の闇を聞き及ぶのにつけ思うのは「稚内市」という看板に傷がついてしまうということである。
 公務員を称して公僕という。稚内市のため市民のため奉仕して対価である給料を支給される。それは民間レベルと比べ高額である。それに見合うだけの仕事は勿論、人間として基本的な挨拶を忘れないようしなければ。