稚内署と宗谷岬牧場 協定締結　災害発生時の本部機能移設で

　稚内署と宗谷岬牧場は5日、災害時における施設使用に関する協定を締結した。
　稚内署では、大規模自然災害発生時に被害状況の把握、救出救助などを行う災害警備本部が設置されるが、稚内市のハザードマップで津波の浸水区域になっている署が災害によって機能しない場合、高台にある宗谷岬牧場に本部を移転することを目的に協定を結んだ。これに加え、宗谷駐在所、宗谷岬駐在所が被災した場合、警戒活動の拠点としても利用される。
　「津波防災の日」の5日に行われた締結式では、横山署長と新保潔社長が双方の締結書にサインをした。
　横山署長は「災害はいつ発生するか分からず、署や駐在所が機能できない場合に高台にある施設を利用する。地域住民のため協定を締結して頂きありがたく思っております」、新保社長は「地域の方に何か恩返しができればと思い協力することにしました」と話していた。