時の話題 「野球の話で」

 3月末から行われていたプロ野球も今週には終わる。昨日までのセ・パ覇者の日本シリーズは昨日まででソフトバンクが3勝1敗と王手をかけ今晩の戦いいかんによっては日本一となる。ペナントで2位を10ゲーム以上も離した阪神タイガースに勝ち目があるのかと問われれば「厳しい」と言わざるを得ない。それだけ追い込まれている。
 返す返すパ・リーグCSでの日ハムの惜敗が残念でならない。打線・投手力とも2チームより上だが、守備力と選手の経験が足りなかっただけでパ覇者になってもおかしくなかった。
 今晩第5戦の戦い方いかんによってはシリーズ逆転の芽は微かだが残っているものの、確率は低い。週末の楽しみを奪わないようタイガースには頑張ってほしいものだ。
 大リーグのワールドシリーズのドジャースとブルージェイス戦も昨29日まで2勝2敗のタイに。大谷翔平の争奪合戦を繰り開げた両チームの実力は伯仲しており、どちらが制するかは神のみぞ知るといったところか。
 よく勝負・勝敗は水ものといった表現があるが筆者思うに総合的に強い方が勝つのであって一戦だけなら兎も角、最終的に七戦あるシリーズでの〝まぐれ勝ち〟はない。あるとしたら天を味方につけた天運ある方が勝つ。
 それは人の世も同じである。普段、こつこつと努力した人に運が向くもので、芸能界でよく言われる〝一発屋〟でなく人として研鑽を積んだ人が運をつかむ。が、つかんだとしても精々10年が関の山で平家のようになるのが落ちである。