一日も早い全線開通を 工藤市長が士別・稚内間の高規格道路の整備訴える

フォーラムで挨拶する期成会会長の工藤市長

 士別市~稚内間の高規格幹線道路の早期完成を願う「北・北海道高速フォーラム」が中川町で開かれ、関係者が一日も早い全線開通の思いを一つにした。
 北海道縦貫自動車道士別市~稚内市間は名寄美深道路(名寄IC~美深IC)22・8㌔豊富バイパス16㌔、更喜苫内防雪18・7㌔などが開通。天塩防災区間(13㌔)は部分開通し、音威子府バイパス(中川〜音威子府)19㌔は今年度中の開通を予定している。
 今月9日に開かれたフォーラムに出席した国道40号名寄稚内間整備促進期成会会長の工藤市長は、今年度中に開通する音威子府バイパスや名寄~稚内間で未整備区間があることなどに触れた上で「中川〜天塩間は計画段階評価の手続きが進められ、一日も早く事業化の段階に向けていきたい」とし「宗谷は酪農漁業など一大生産空間を形成している。一方で街が点在しているという特徴を持つ地域でだからこそ幹線が必要であり、高速道路がしっかりと整備されなければこの地域の住民の生活も命も守れない。そう思ってこれからも取り組んでいきたい」などと挨拶した。
 桑島正樹元札幌開建部長が「令和6年度能登半島地震を振り返って〜主に道路復旧の観点から〜」と題し基調講演し、佐藤輝雄中川町議会議長が地域としての提言を行い、最後に久手剛未来のくらしと宗谷路を考える会代表=北海自工社長=が宗谷地域は大雨被害や暴風雪、名寄までの緊急搬送に時間を有することなどに触れ「未整備区間を早く事業化してほしい」などと閉会挨拶した。