医療、高規格道路整備など 立憲支部政策懇 工藤市長から要望

 立憲民主党北海道第12区総支部の宗谷地区政策懇談会が6日、日ロ友好会館で開かれ、川原田衆議らが管内7市町村の関係者と地域課題を共有した。
 稚内市からは工藤市長ほか職員らが参加し市長から川原田衆議に地域医療体制の充実、国道40号名寄・稚内間の整備促進についてなど15項目の要望書を提出された。
 冒頭、川原田衆議は「改めて考えていかなければならない地域の課題は多岐にわたると実感しております。忌憚のない意見交換で地域の課題を共有し、今後に向けた有意義な時間にしたい」などと挨拶した。
 工藤市長からは、地域医療体制について医師不足など人的な問題がコロナ明けで患者が極端に減り、物価高騰や人件費などの影響を受けている。令和6年度の医療収益は20億を超える赤字であるとし病床数の適正化に伴う厚労省の補助金交付を予定していたものの大半認められなかったとし「管内は離島があり三次医療圏の救急救命センターまで離れており、医師確保など様々なお金がかかる特殊な地域。市民の命や管内住民の命も守る立場であると考えれば、診療報酬制度の変更や交付税の算定の事情を汲んでもらえるよう要望したい」などと述べた。
 再生エネルギー関連では風力発電設備における廃棄等費用積立制度の導入、稚内・名寄間全線の道路高規格化、宗谷本線の維持・存続に向けたJR北海道への支援等について意見を交わした。