天北堆

 秋深き隣りは何をする人ぞ。松尾芭蕉が詠んだ俳句である。退屈な日々を送る当時の人の心情を謳ったものだ◆釣瓶落しの秋の日は猛暑もすっかり無くなり凌ぎやすくなった時代の夜の長さに退屈し―と言いたいところだが温暖化によって西日本は未だに30度を超えている所もある◆幸い稚内は―と二の句を継ぐのが常道だったが当地もなか々々秋冷の日は訪れず、ある意味、拍子抜けしている◆6日は中秋の名月、十五夜が来る。まん丸お月さんを見てまんじゅう、団子を食べ寒風に耐える準備でもしますか。