時の話題 「石破茂考」
外堀も埋められ丸裸になった石破総理の起死回生策あるのか。8日の総裁選前倒しを決める集まりを前に総裁・総理を辞任することが濃厚になった。四面楚歌の事態となり固執した総理の座を失うことになりそうだ。
〝与党内野党〟と言われ自民党の有力議員から毛嫌われた石破氏だが、昨年10月の自民党総裁選で思わぬ助け船によって高市早苗氏との1回目上位2人の決選投票で勝利し総裁になり総理となった。
その助け船は岸田前総理で、菅元総理も支援し麻生太郎元総理らの主流派から権力を奪取した。
就任した当初は国民からの期待が高かったが、元々党内基盤が弱かったこともあるものの、岸田氏ら支援議員の顔を窺いながら何を決めるのにも逡巡した。消費税減税、衆院解散、戦後80年検証等々である。
政治家だけでなく公務員も民間人もトップを目指すが、どの世界・会社も1人しかなれない。それも首座に就けば決断の連続であり石破氏はその任(総理)に当たらず、周りで批判する役割がピッタリの御仁だった。
トップたる者は覚悟というのか胆力含めた底力なくば務まらず、総理就任後の石破氏の11カ月間を見ていると総理として毅然とし立ち向かうという心意気の希薄さを感じた。批判的だった頃の思いを迷うことなく実践していたなら今の事態にならなかったような気がしている。
いずれにしても自らの能力以上の地位に就くものでない。トップを補佐するナンバー2の役所を心得て勘違いすることなく生きることお薦めする。


