観音菩薩像前で供養 天徳寺を訪問 大韓機遺族会の山口、川名さん

大韓航空機事件遺族会の山口真史さん(44)と川名正洋さん(59)が1日、宗谷岬にある天徳寺を訪れ、境内に建造された宗谷観音菩薩像に焼香を上げ冥福を祈っていた。
本紙(8月9日既報)で天徳寺に宗谷観音菩薩像があることを知り、同日開かれた稚内市子育て平和の日記念式典を前に、大韓航空機事件で流れ着いた遺品が納められている天徳寺を訪れることになった。
2人は、山本大雲住職から建造から20年経ち今年8月に有志たちによるチベットの舞いで大韓機撃墜事件で亡くなられた方を供養したことなどを機に犠牲者への思いを強くし「浮かばれない霊があるかもしれないと思い3カ月間、お参りを続けてきました」などと話を聞いた。
大雨の中、宗谷観音菩薩像の造像記が記された石碑を前に立ち尽くし建造の経緯を知った2人は山本住職の読経で菩薩像に焼香し手を合わせていた。
川名さんは「ここにあるとは知らずに初めて来ましたがありがたく思っております。住職の話を聞き成仏したのではないかとホッとしています」、山口さんは「毎年色々と供養して頂き、事件だけでなく亡くなられた様々な方の冥福祈っていることが分かりました」などと話していた。


