700人参加し防災訓練 稚内市 避難ほか捜索、炊き出しも

稚内市総合防災訓練が31日、潮見が丘小の校舎内外で行われ、参加した地域住民ら700人余りが地震や津波発生時の心構えと対応について学んだ。
2年に1回の訓練には町内会など市民はじめ自衛隊、気象台、消防など関係機関20団体が参加した。開花式で工藤市長は7月30日にあったカムチャツカ半島沖の地震による津波情報、最近は豊富を中心に道北で災害級の大雨被害が発生したことに触れた上で「実践的で様々な訓練を経験し、避難者の支援など自らが考えて自ら行動する訓練して頂きたい」などと挨拶したあと訓練がスタート。
日本海側の断層帯を震源とするマグニチュード7・8の地震が発生したことを想定し、潮見が丘小の児童たちが外に避難し保護者に引き渡す訓練に続き、富岡地区などの住民が津波から逃難するため校舎に避難した。全ての人の避難完了後、施設内で避難所開設・運営訓練が行われ、段ボールを使って簡易ベッドを作るなどして避難生活を疑似体験した。
自衛隊や警察、消防による傷病者の捜索・救出など一連の訓練、カレーライスなどの炊き出し訓練なども行われた。


