時の話題 「グルノーブルの今」

 冬季五輪が開催されたフランスのグルノーブルが今や麻薬地帯に なりマクロン大統領はじめ政治家、警察当局の悩みの種となっていることを、けさの朝日新聞で知った。
 開催されたのは1968年。筆者が中学2年生の時で、そのご制作された記録映画「白い恋人たち」の白銀の中の競技というより自然の美しさが圧巻だったのを覚えている。その4年後に開かれた札幌冬季五輪でのジャンプの日の丸飛行隊の金・銀・銅独占とフィギュアの「氷の妖精」ジャネット・リン(米国)の活躍に胸躍らした男子諸君が多くいたことだろう。
 そのグルノーブルがどんな経緯で「麻薬の街」になったかは知らねどアルプスの山々を見渡せる土地が麻薬密売が横行する街になったのは増加する移民問題がありマリーヌ・ルペン女史率いる右翼「国民連合」が伸長する理由になったのか。
 根本にあるのは増加した移民と元々下層の国民と「ボンジュール(こんにちは)」の発音が美しい富裕層との貧富の拡大ではないのか。経済大国になった日本とて今、移民と言うのか外国人労働者が増えており、少数だが犯罪に手を染めるなど兆候が見えている。
 稚内とて無関係とは言えまい。技能実習生を雇用する水産加工場などによって規律は守られているが、今後、不満分子が現れぬとは明言できず雇い主ばかりでなく稚内市の関与も急がれよう。
 どこかの名菓ではないが憧れの的の「白い恋人たち」のイメージが打ち砕かれるような脱法行為を早期に収拾し、昔のように戻ること願っている。