時の話題 「あるがままに」

 2学期が始まったかと思う瞬なく今日26日豪雨予報により稚内市内の小中学校と幼稚園保育園が休みだった。悪天候予報での休校・休園判断は別にして「有難い」と感じた児童生徒がいたことは想像に難しくない。
 冬休み明けはそう多くはないが、夏休み明けの児童(小学生)生徒(中高生)の自死が多いことは昔から言われている。親以外の誰からも制約されない自由奔放に出来た休みの裏返しで▽勉強しなければ▽また嫌いな(いじめられる)アイツらと会わなければならない―などと追い詰められてしまい未だ成長過程にありアイデンティティー(自立性)が確立していない子どもが不安・絶望し命を絶つとの原因は余りにも短絡かつ皮相的であれ、そこに人間という動物の崇高ささえあると個人的にみている。
 人間以外の動物が自ら死を選ぶなどという話なり書評に接したことはなく、考える葦ゆえの人間の慟哭がある。「弱いから自死するのだ」というのは戦前の軍国主義そのものであり浅慮だ。
 全国に不登校の児童生徒が30万人以上いるとされる中、東京にある学校で2学期の一日目だけ始業時間を1時間遅らせる措置を講じ生徒・父母から好評を博しているそうだ。学校側の意図は自死防止もあるのだろう。
 筆者の孫達も難しい年齢になり親もそれなりに試行錯誤しているようで他の家庭も苦労しているやに聞く。
 短楽な考えかも知れぬが子どもの人格を認め必要以上の押し付けを止める事だ。スマホのやり過ぎはいかんが勉強しなくても孤独でもいいのでないのか。