稚内空港で航空機事故想定し訓練 HAP、消防など120人参加

稚内空港で21日、航空機事故対処総合訓練が行われ、北海道エアポート(HAP)稚内空港事業所や稚内消防署など関係する機関が万が一の事故に備えた。
稚内空港緊急時対応計画検討委員会による総合訓練には、30機関から120人余りが参加。旅客機が滑走路に着陸後、エンジンから出火し乗客60人余りの負傷者が出たことを想定し行われた。
HAP稚内空港事業所の太田次郎所長の「航空機事故はいつ何処で起こるか、わからない。この訓練を通じて意識の向上とチームワークにより安全な稚内空港にしたい」の挨拶でスタートした訓練は、旅客機に見立てたバス2台の消火作業後車内からケガ人役として参加した稚高看護科1~3年生までの生徒と教員ら60人が下車したあと、ケガの負傷度を選別するトリアージを行い、軽症者50人余りは自力で歩いて避難し、中傷者2人と重傷者2人は担架で安全な場所まで運ばれ、現場で応急処置を終えた重傷者を救急車で搬送するなど一連の手順を確認した。
訓練後、太田所長は「臨場感ある訓練が出来ました。ただ事故が起きた際は、訓練通り上手くいかないかもしれませんが、訓練を通じて自分たちが何が出来るかを意識していきたい」と総括した。


