時の話題 「優しい心根に感謝」

 昨12日夕、70代以上と思われる男性読者から「10日に載っていた読者コーナーの話がまた載っていましたが、何か意図があり掲載したのですか」とのお電話をいただいた。僅か2日前の話を載せたのは本紙のミスであり謝罪した。
 何故このような間違いを起こしたのかと釈明すれば、江別に住む男性の投稿が多く紙面の都合で載らずストックされるうち8日載ったのをPCから消さず陥った失敗だった。初歩的ミスである。
 紙面全体を最終的に校正・点検するのは社長である筆者の責任なのだが、自分自身の能力の衰えと制作スタッフを安易に信じ込んでしまったことによるものだった。
 既に掲載された記事を消さず載せるミスは偶にある。制作部員が基本的な処置を怠った故のものだが、未然に防いだこともあり、15年前の正月号では前年分を載せようとしたこともあり冷や汗をかいたこともあった。
 人の所業にミスは付きものと言えなくもないが、基本に忠実に業務をこなせば起こらない。起こる原因は前述した安易さと、もっときつく分析すれば携わる者の能力不足ということになろう。
 筆者は普段、社員に言うことがある。「人間の能力はさほど変わるものでなく、いかにミステイクを少なくするかだ」
 学生時代のテストだってちょっとした思い違いによって間違えてしまう。優秀な人間はミスをしない。その差だけとは信じたいが、埋める事できない差があるのも確かだ。
 指摘された方の優しさを裏切らないよう新聞作りに努めたい。