臨港駐車場に放置車両8台 市議会総経委 有料化には否定的見解

 市議会総務経済常任委員会が24日、市正庁で開かれ、JR宗谷本線の存続と利用促進に向けた取り組みと北臨港北駐車場(サフィールホテル向い)の管理と駐車料徴収について審議した。
 宗谷線の存続などについては野村和博企画政策課長が「存続するには稚内市民など沿線自治体住民の利用が欠かせず旭川や札幌までの利用での料金サービスなどしているところだが、人口減も相俟って利用は増えず、貸客混載(貨物と乗客を一緒に行う)も手段として行うも6月中で休止している状況にある」とし利用の改善が見込まれない状況にあるなどと説明した。
 吉田大輔議員(市民クラブ)は「車両の老朽化もあって列車を運行できない状況にあると聞いている。利用促進策も煩雑なので簡素化するよう努めてほしい」と要望。続いて鈴木利行議員(公明党)は「貸客混載など利用促進に取り組む窓口を設け取り組むべきでは」との質問に対し野村課長は「JR側に(混載の)拡大志向はない」と答え、運行するJR側と自治体の考え方に差異があることを窺わせた。
 北臨港北駐車場については「放置車両が8台あり1台は所有者が判明し撤去するよう求めているが、放置されたままにある」などとの小熊二郎港湾空港課長との説明に千葉一幸議員(志政会)が「市の遣り方が緩いのでは」と指摘すると、北浜宣治建設産業部長は「放置車両は断固として増やさないという姿勢を国からの管理を委託する稚内市が対処しなければならず(放置車両の)所有者を特定するのが肝心で善処するよう努めたい」と述べた。
 千葉議員がこの駐車場の有料化にも言及すると小熊課長は「国の承諾も必要で、仮に有料化すると監視が必要になるなど市が持ち出ししなければならない事態になる」などと否定的見解を示した。