駅舎の解体始まる 関係者に惜しむ声 廃止決まった抜海駅

 今年3月、廃止が決まった抜海駅の解体工事が15日から始まった。
 1924年に開業した抜海駅は、最北の木造駅として知られ、全国からファンが集う場所であったが、JRのダイヤ改正に伴い、今年3月15日で惜しまれつつ廃止された。
 残された木造駅は冬の積雪で倒壊する恐れがあるとしてJRが解体することを決め15日から着工されている。
 17日、駅舎は錆びた屋根の一部が見える以外は白い幕で覆われ、作業員が出入りしていた。石綿の除去作業や解体作業の工期は8月22日。
 旅人宿ばっかすを営む伊東幸さんは「地域に100年間、存在した駅であるのにJRなどからは町内に何の連絡もなくただ呆れている。残念、無念であるが致し方無い」とし、取り壊される駅舎の近くに建てられた記念碑については「記念碑があることでランドマークにはなる。保管している看板など活用する機会があれば」と話していた。