鋭い質問に教育長冷汗 こども議会 南小6年生60人臨場

市議会の議場で16日午後、南小6年生によるこども議会が開かれ代表児童4人と佐伯教育長が稚内の暮らしや環境問題などで議論を交わした。
総合学習の授業で地域の課題に関心を持ってもらう機会として、南小6年生60人が議場に訪れ、吉田議長から議会の仕組みなどの説明があったあと、代表児童が稚内市の▽生活に不安を感じている方々に、どのような支援をしているか▽森を育てる活動はどのようにしているのか▽地域温暖化を防ぐ取り組みは▽海のごみを減らすための取り組みについて質問した。
暮らしの貧困などの課題についての質問に、佐伯教育長は市で実施している就学制度や学校生活での相談事に応じるスクールカウンセラー、ソーシャルワーカー、給食費の負担ゼロなどの取り組みを紹介し「これからも誰一人取り残さないよう様々な支援策によって市民の皆様を支えていきたい」と答え、海のごみ問題などの質問に、教育長は市の事業で声問の海岸清掃、漁師が漁の最中に海のごみを回収している取り組みなどを説明し「稚内として綺麗に暮らす街づくりを進めると共に、皆さんもごみの分別など協力をお願いします」などと述べた。
質問を終えて、柴田咲杏さんは「とても緊張しましたが、勉強になりました」と話していた。
全ての質問終了後、佐伯教育長は「代表児童の質問する姿、聞く皆さんの姿を見て関心しており、将来の稚内、北海道の未来を担ってくれるものと心強く思いました。会場の熱気と鋭い質問で、本当に冷汗が出ました。皆さんの質問を参考にさせて頂きます」と講評を述べ、吉田議長は「皆さんの提言を議会としても厳粛に受け止めたい。しっかり勉強し願わくばこの中から1人でも議員になりたいという思いがあれば嬉しい」と述べ、閉会した。
議会終了後、吉田議長は「今後も機会があれば子ども議会をやっていきたい」と本紙の取材に答えていた。


