水族館で働く女性飼育員 兵庫出身の坂部さん

 5月からノシャップ寒流水族館の飼育員として働く兵庫県出身の坂部仁美さん(20)は「アザラシに囲まれて仕事をするのが楽しい。ショーの練習をしてお盆にはデビューさせたい」と抱負を語った。
 坂部さんは小学校〜高校まで兵庫で過ごしコロナ禍で何もすることがない中、アザラシ保護施設のSNSや大阪にある海遊館に足を運ぶことでアザラシが好きになり、大阪ECO動物海洋専門学校ドルフィントレーナー専攻に進学。卒業後の進路先としてノシャップ寒流水族館を選択し、5月から働いている。
 「稚内は思ったより都会で、近くにドラッグストアなどあり生活に困りません」と印象を話した坂部さんは、2か月余りの業務の日々に「大変ですが思ったよりアザラシが沢山いて楽しい」と笑顔を見せていた。
 故郷から遠く離れて暮らし、愛犬のミニチュアダックスフンドの〝こすも〟に会えないのは寂しいという坂部さんだが、「お盆が過ぎたら帰省し会いに行くことがモチベーションになっています。ガラス越しではなく、近くでアザラシのお世話を出来るのが嬉しく今後も頑張ります」と話していた。
 相原館長は「アザラシへの愛情に溢れているのを飼育している姿から感じます」と新人飼育員に期待を寄せていた。