天北小中給食に鹿肉提供 ノースイノベーション 地産地消につながればと

サラキトマナイの鹿肉卸売業者「ノースイノベーション」(湊寿正代表)は、天北小中に給食用の食材として鹿肉を無償提供する。浦谷香織取締役(37)は「鹿肉の美味しさと生息数が増えている鹿の地域問題を考えてもらう機会になれば」と思いを語った。
市内の小中学校では殆どが給食センターで調理した給食を提供しているが、市街地から遠く自ら給食を導入している天北小中に、浦谷さんの知人がいる縁と沼川はハンターが多いことから「子ども達に鹿肉を知ってもらいたい」という思いで会社として初めて学校に鹿肉を提供することになり、24日の学校給食のカレーライスの食材に使用される。
8年前に事業を開始したノースイノベーションでは、遠くは沖縄の飲食関係と取り引きがあり、東京の三つ星レストランなど多くの道外店に鹿肉を提供しているが、稚内など道内で契約を結んでいる業者は少ない。今月4日〜6日にあった北門神社例大祭では、鹿肉を知ってもらうため地元業者として出店し低温調理した鹿肉ローストを販売し、予想を上回る200食以上を売り上げた。
過去に地域食堂にも鹿肉を提供したことはあるが、今回の天北小中の給食で鹿肉を食べてもうことで、「地元の人が食べることで地産地消に繋がれば有難い」と浦谷さんは話していた。


