参院選 佳境に入る きのう鈴木宗男候補、鈴木雅貴候補が稚内入り

西條前で支援者と握手する鈴木宗男候補


街頭演説する国民民主党の鈴木雅貴候補

 参院選の比例代表に自民党公認で立候補した鈴木宗男氏(77)が10日、稚内入りし、西條稚内店前で街頭演説し「これが最後の選挙。自民党に戻り国会議員として働く場をいただければ稚内のために働ける」などと支持を訴えた。
 演説に集まった100人を前に、応援に駆けつけた吉田道議は「腹をくくった最後の選挙戦。逆風ではあるがロシア関係では力を発揮しており、このあとロシア稚内の交流が深まるためにも力添え頂きたい」などと述べた。
 鈴木候補は、裏金問題が昨年の衆院選の結果であるとし「今回の選挙は〝政治に喝〟。自民党を立て直して欲しいと言われ、受けて立とうと思った」などと候補への決意について述べ、これまで裏方としてロシアとの外交についてアドバイスしてきたこと、北海道は日本の食糧基地であることに触れ「北海道の食糧自給率は200%であり、作ったものに付加価値をつければ景気が良くなり一次産業も伸びる」などと訴えていた。
 最後に「あと一歩です。鈴木宗男に力を貸してください」などと力を込めた。
 参院選で国民民主党から立候補した鈴木雅貴氏(33)が10日夜、稚内入りし、シティわっかない店前で街頭演説し「子どもが大人になり、この日本で生きたい、働きたい、結婚したいと思える社会にならなければならない。今変える、今変えないと失われた30年がさらに伸びてしまう」などと支持を訴えた。
 支援者を前に、物価高、年々増える社会保険料の負担が生活を苦しめていることに触れ将来の年金などについて国全体で考えなければならないとし「生活が苦しいのに対し政府の税収は過去最高。矛盾を正していかなければ」とし、現役世代の手取りを増やすことについては「123万円の壁を178万円に引き上げ物価高に対応したい。海外と比べ30年間、日本は賃金が上がらず、その差が顕著に出ている」などと力を込めた。
 最後に「現役世代の賃金が上がればシニア世代の年金も上がる。日本全体が良くなる経済政策を掲げ、みんなが豊かになっていくことが大事」と語気を強めた。