時の話題 「不穏当な発言」

 選挙になると政治家の失言が相次ぐのは発言機会が多くなるからではないのか。それだけ自らの言葉に責任持たず大して良くない頭で考えストレートに発言するからなのか。
 自民党参院の予算委員長を務める鶴保庸介氏が「運のいいことに能登で地震があったなどと発言し物議を醸している。今回改選組ではない鶴保参議は和歌山での応援演説で地震をきっかけに都市と地方の2地域居住について説明する中、緊急避難的だが金沢に居ても輪島の住民票が取れるようになったのは2地域居住の結果―と話せばいいものを「運良く能登で地震があった」と余計な事(彼の心中なのだろうが)を話した。
 能登地震被災地への配慮が足りなかった(野田立憲民主党代表)ということなのだろうが、この種の発言はよくあることで、自民党議員に多い。江藤前農水大臣ら枚挙にいとまはない。
 何故、このような失言をするのか。選挙中という時を考えれば言葉を選び慎重に発言せねばならないのは重々承知している筈だが、話が悦に入ると緊張感が解け場合り的な発言をしてしまうのか。国会など公けな場での発言の原稿を官僚や秘書任せにしている弊害なのであろう。
 地方自治体でも市長・町長らの間違った発言を見聞するが、幸い稚内では市長・議員ともアホで突飛だとする話を今は聞かない。以前は器に無い御仁が議会を混乱させることもあったが、今は皆さんある程度の常識を有し研鑽している事もあり混乱すること少なくなった。国会議員よりは選良の名に相応しい。