「若者が目を向ける街に」 宗谷連携会議 工藤市長、常日頃の思い語る

宗谷地域づくり連携会議が7日、宗谷合同庁舎で開かれ、管内市町村の首長らが将来に向け意見を交わした。
稚内開建、宗谷総合振興局が主催した会議には、巖倉開建部長、西岡振興局長、工藤市長ら首長18人が出席した。
西岡局長は「人口減少や人手不足は全国規模での問題だが、人手不足はこの地域ではとりわけ喫緊の課題。将来を見据えた地域づくりを進めるためにも忌憚のない意見をいただきたい」、巖倉部長は「先人たちの果敢な冒険心や苦難にも負けない強い意志を引き継いで、我々の議論が宗谷の未来を作る礎になることを期待しております」などと挨拶した。
このあと、開建から「地域づくり推進ビジョン」、振興局から「政策展開方針」について説明があった。
「若者を呼び込むための魅力ある宗谷の地域づくり」をテーマにした意見交換で工藤市長は曾て、北洋漁業の一大基地であったが、200海里を機に基幹産業の漁業が衰退したこと、高校生の卒業生の7割が進学で管外に出ていくことなどに触れ「様々なインフラを整備し転換しきれなかった基幹産業を明確な新しいものに生み出す方向性、所得、文化的な環境など一定レベルを上回らないと若者は住み付かない。一自治体で解決できるかとの思いは常々あるが、少しでもこの街に若者が目を向けてくれるようにして行きたい」などと話していた。


