当期利益 大幅に減る 機船漁協通常総会 新造船への道筋模索

稚内機船漁協の第53回通常総会が27日午後水産ビルで開かれ、挨拶した黒川明康組合長は「色々な改善点が浮き彫りになるも大きな損失には至らず、今後の経営安定化に向け課題解決に向け取り組んで参りたい」と所信を述べた。
業務報告によると今期は物価上昇に伴い、魚価が堅調だった一方販売単価に転嫁することが難しい状況で前年収益を大幅に下回ったとし、今後、早い段階での沖合底引網漁船建造への道筋、工場施設の建替え実現に向け協議する本針にある。
3月末の損益計算書によると、信用事業利益1398万円▽共済事業利益121万円▽販売事業利益1億940万円▽指定管理事業収支差額3448万円▽第一工場利益779万円▽加工センター事業利益1835万円など総利益2億4978万円。事業利益は1140万円の赤字だったが事業外で2867万円の黒字を出し経営利益は1727万円となった。
法人税・住民税、事業税支払い後の当期剰余金は797万だったが、期首操越金が4023万円あり、今期剰余金は6466万円という業績を残した。
自己資本比率は45・1%(前年度対比9・1㌽増)。市場取扱高は13078㌧(同22・5%減)、19億1703万円(同8・5%減)だった。


